自分なりに、スワップサヤ取りについてまとめてみました。
以下の構成で記載してます。
第1章では、仕組みと魅力について
第2章では、リスクについて
第3章では、リスクを踏まえた現実的な実施について
スワップとは正式にはスワップポイントのことで、FX等において外貨を保有した場合に 2国間の金利の差を受け取ったり、支払ったりする価格のことです。
例えばドル円の買いポジションを10,000通貨保有していると、(業者にもよりますが)、 毎日70円程度スワップポイントの受け取りが発生します。(2019/9時点)
スワップポイントはFX業者にて設定されるため、 ある業者ではスワップポイントの受け取りが多い。
ある業者ではスワップポイントの支払いが少ない。
ということが起こります。
(スワップポイントの受け取りが多いことをアピールポイントにしている業者もたくさんあります。)
スワップサヤ取りでは、FX業者間のスワップポイントの受け取りと支払いの差(サヤ)を利用して、 業者間で反対ポジションを保有(両建て)することで、 安定的に利益を積み重ねていくというものになります。
実際にスワップポイントのサヤ取りの例を見ていきます。
A業者にてドル円(100円)の買いポジション10,000通貨で1日に70円のスワップポイントの受け取りが発生するとします。
B業者にてドル円(100円)の売りポジション10,000通貨で1日に-50円のスワップポイントの支払いが発生するとします。
これらの受け取りと支払いの差が1年間継続して続いた場合、 20円*365日=7,300円の利益が発生することになります。
もし為替変動がなかった場合、必要な証拠金約80,000円(レバレッジ25倍)に対して7,300円と9%程度の年利が見込まれることになります。
年利9%と聞くととても魅力的ではありますが、スワップサヤ取りには様々なリスクが存在します。
リスクには大きく分けて2つあります。
1つ目がスワップポイントの変動、2つ目が為替の変動です。
◆1つ目のリスクである"スワップポイントの変動"について記載します。
第1章ではスワップポイントの差が1年間継続して続いた場合と記載しましたが、 実際にはスワップポイントの値は日々変更されます。
例を見ていきましょう。
A業者にてドル円の買いポジション10,000通貨で1日に70円のスワップポイントの受け取りが発生するとします。
B業者にてドル円の売りポジション10,000通貨で1日に-50円のスワップポイントの支払いが発生するとします。
このタイミングでA業者で買いポジション、B業者で売りポジションを保有しました。
ところがその後、業者の方針により、スワップポイントが以下に変更になりました。
A業者のスワップポイントの受け取り1日に50円に変更。
B業者のスワップポイントの支払いが1日に-70円に変更。
こうなってしまっては、利益とは反対に1日毎に損益が発生してしまいます。
(俗に逆ザヤになるといいます。)
スワップポイントは業者の方針によって決定されるため逆ザヤになること自体は防げないです。
逆ザヤでポジションを持ったままにすることを防ぐために 逆ザヤになっていないか?差が狭まったか?(広がったか?)を定期的に確認していく必要があります。
逆ザヤになった場合でも定期的に確認さえできていれば、 リスクは限定されていると言えます。
安定したスワップ差があるかを確認するためのツールの提供が本サイトの目的になります。
◆2つ目の"為替変動リスク"について記載します。
スワップポイントの差が安定している場合でも、リスクがあります。 それが為替変動リスクになります。
通常時は業者は異なるものの両建てをしているため、為替の変動リスクはないはずです。
100円が99円になっても、買いポジションの業者では-10,000円、売りポジションの業者では+10,000円になる場合からです。
ただし、レバレッジを掛けた場合はどうでしょう。
国内ではレバレッジが25倍を上回るとロスカット(強制決済)が発生します。(ロスカットの条件は業者により異なります。)
ロスカットが発生した場合は両建てを維持できないことによる為替変動のリスクが発生します。
例として1ドル100円が90円になって、買いポジションは-100,000円でロスカット、 売りポジションは+100,000円になったとします。
ここで売りポジションの利益を即座に確定できればいいですが、 売りポジションの利益を確定させる前に100円に戻ってしまった場合は、売りポジションの業者では±0円となります。
そして-100,000円だけが結果として残るということが起こり得ります。。
ただし、短期間での変動でない場合であれば、
ロスカットされる前に口座間の資金を移すことでロスカットを防ぐことが可能になります。
ロスカットを防ぐためにも余裕を持った資金管理が必要になります。
(通貨や国際情勢によるところがあるため一概には言えませんが1000pipsの変動には耐えられる余裕は必要と思います。)
ただ下げすぎると、魅力的な利率ではなくなりバランス(戦略)をとることが重要になります。
為替変動のリスクをどの程度まで許容するかについては個人の見解によるものが大きいですが、 ここでは私の見解を基に現実的なスワップサヤ取りについて記載していきます。
レバレッジを7倍にしてドル円(100円)のサヤが20円で1年間続いた場合を考えます。(2019年時点見込)
その場合、必要な証拠金約300,000円(100円×10,000通貨/7倍×2口座) に対して7,300円と2%超程度の年利が見込まれることになります。
2%程度の年利では一般的には億万長者になったり不労所得での生活というのは難しいですが。
そこまでの作業やストレスもないため、お小遣い稼ぎとしてはおいしいと思います。(個人の見解です)
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以下の構成で記載してます。
第1章では、仕組みと魅力について
第2章では、リスクについて
第3章では、リスクを踏まえた現実的な実施について
第1章 スワップサヤ取りの仕組みとその魅力について
スワップサヤ取りについて記載する前にそもそもFXにおけるスワップとはなにかについて記載します。スワップとは正式にはスワップポイントのことで、FX等において外貨を保有した場合に 2国間の金利の差を受け取ったり、支払ったりする価格のことです。
例えばドル円の買いポジションを10,000通貨保有していると、(業者にもよりますが)、 毎日70円程度スワップポイントの受け取りが発生します。(2019/9時点)
スワップポイントはFX業者にて設定されるため、 ある業者ではスワップポイントの受け取りが多い。
ある業者ではスワップポイントの支払いが少ない。
ということが起こります。
(スワップポイントの受け取りが多いことをアピールポイントにしている業者もたくさんあります。)
スワップサヤ取りでは、FX業者間のスワップポイントの受け取りと支払いの差(サヤ)を利用して、 業者間で反対ポジションを保有(両建て)することで、 安定的に利益を積み重ねていくというものになります。
実際にスワップポイントのサヤ取りの例を見ていきます。
A業者にてドル円(100円)の買いポジション10,000通貨で1日に70円のスワップポイントの受け取りが発生するとします。
B業者にてドル円(100円)の売りポジション10,000通貨で1日に-50円のスワップポイントの支払いが発生するとします。
これらの受け取りと支払いの差が1年間継続して続いた場合、 20円*365日=7,300円の利益が発生することになります。
もし為替変動がなかった場合、必要な証拠金約80,000円(レバレッジ25倍)に対して7,300円と9%程度の年利が見込まれることになります。
年利9%と聞くととても魅力的ではありますが、スワップサヤ取りには様々なリスクが存在します。
第2章 スワップサヤ取りにおけるリスクについて
ここで、スワップサヤ取りにおけるリスクについて記載していきます。リスクには大きく分けて2つあります。
1つ目がスワップポイントの変動、2つ目が為替の変動です。
◆1つ目のリスクである"スワップポイントの変動"について記載します。
第1章ではスワップポイントの差が1年間継続して続いた場合と記載しましたが、 実際にはスワップポイントの値は日々変更されます。
例を見ていきましょう。
A業者にてドル円の買いポジション10,000通貨で1日に70円のスワップポイントの受け取りが発生するとします。
B業者にてドル円の売りポジション10,000通貨で1日に-50円のスワップポイントの支払いが発生するとします。
このタイミングでA業者で買いポジション、B業者で売りポジションを保有しました。
ところがその後、業者の方針により、スワップポイントが以下に変更になりました。
A業者のスワップポイントの受け取り1日に50円に変更。
B業者のスワップポイントの支払いが1日に-70円に変更。
こうなってしまっては、利益とは反対に1日毎に損益が発生してしまいます。
(俗に逆ザヤになるといいます。)
スワップポイントは業者の方針によって決定されるため逆ザヤになること自体は防げないです。
逆ザヤでポジションを持ったままにすることを防ぐために 逆ザヤになっていないか?差が狭まったか?(広がったか?)を定期的に確認していく必要があります。
逆ザヤになった場合でも定期的に確認さえできていれば、 リスクは限定されていると言えます。
安定したスワップ差があるかを確認するためのツールの提供が本サイトの目的になります。
◆2つ目の"為替変動リスク"について記載します。
スワップポイントの差が安定している場合でも、リスクがあります。 それが為替変動リスクになります。
通常時は業者は異なるものの両建てをしているため、為替の変動リスクはないはずです。
100円が99円になっても、買いポジションの業者では-10,000円、売りポジションの業者では+10,000円になる場合からです。
ただし、レバレッジを掛けた場合はどうでしょう。
国内ではレバレッジが25倍を上回るとロスカット(強制決済)が発生します。(ロスカットの条件は業者により異なります。)
ロスカットが発生した場合は両建てを維持できないことによる為替変動のリスクが発生します。
例として1ドル100円が90円になって、買いポジションは-100,000円でロスカット、 売りポジションは+100,000円になったとします。
ここで売りポジションの利益を即座に確定できればいいですが、 売りポジションの利益を確定させる前に100円に戻ってしまった場合は、売りポジションの業者では±0円となります。
そして-100,000円だけが結果として残るということが起こり得ります。。
ただし、短期間での変動でない場合であれば、
ロスカットされる前に口座間の資金を移すことでロスカットを防ぐことが可能になります。
ロスカットを防ぐためにも余裕を持った資金管理が必要になります。
(通貨や国際情勢によるところがあるため一概には言えませんが1000pipsの変動には耐えられる余裕は必要と思います。)
第3章 現実的なスワップサヤ取りについて
第2章に記載したように為替変動に対するリスクの対応としてレバレッジを下げることは必要です。ただ下げすぎると、魅力的な利率ではなくなりバランス(戦略)をとることが重要になります。
為替変動のリスクをどの程度まで許容するかについては個人の見解によるものが大きいですが、 ここでは私の見解を基に現実的なスワップサヤ取りについて記載していきます。
レバレッジを7倍にしてドル円(100円)のサヤが20円で1年間続いた場合を考えます。(2019年時点見込)
その場合、必要な証拠金約300,000円(100円×10,000通貨/7倍×2口座) に対して7,300円と2%超程度の年利が見込まれることになります。
2%程度の年利では一般的には億万長者になったり不労所得での生活というのは難しいですが。
そこまでの作業やストレスもないため、お小遣い稼ぎとしてはおいしいと思います。(個人の見解です)
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